一般社団法人全国心理業連合会(全心連)は、東京都が実施する「令和元年度東京都地域自殺対策強化補助事業」に採択され、2019年11月28日(木)~12月11日(水)の2週間、東京都内のひきこもり状態にある本人および家族を対象としたLINEでの相談窓口「ひきこもり生きづらさココロゴトSNS相談」を開設することになりましたのでお知らせします。
■「ひきこもり生きづらさココロゴトSNS相談」友だち追加
QRコード
期間:
2019年11月28日(木)~12月11日(水)
毎日18時から22時(相談受付は21時30分まで)
■背景・目的
昨今、ひきこもりに関連するニュースが多く報じられています。内閣府による調査では、ひきこもり状態の15歳~39歳は推計54万1千人いることが明らかになっていますが(若者の生活に関する調査報告書、平成28年9月)、40歳~64歳を対象とした平成30年度の調査(生活状況に関する調査)では、それを上回る推計61万3千人であることがわかっています。また、悩み事に関して「誰にも相談しない」という回答が4割を超え、約3割が「死んでしまいたいと思うことがある」と回答しています。
令和元年5月28日に川崎市で発生した通り魔殺傷事件、6月1に練馬区で発生した長男の殺害事件では、ひきこもりと事件との関係性が報じられました。ただ、内閣府による調査結果から見ても、ひきこもりは誰にでも起こることであり、特別なことではないことが示唆されます。悩みや苦しみを抱え込む前に、自分のタイミングで相談できる機会があることが大切であり、ひきこもり状態にある方々とご家族について、自殺リスクをキャッチするためにも、相談を促し、現状を把握することは社会的意義のあることと言えます。
全心連では「話を聴くプロ」であるプロフェッショナル心理カウンセラーが、2014年6月から現在まで、全国で約450名の不登校・ひきこもりの中高校生に対する、訪問型の心理カウンセリングの提供を行って参りました。また、自殺予防を目的とした東日本大震災の心のケア活動においては、平成23年4月から延べ1,000人以上のカウンセラーが約250ヶ所以上の避難所を訪問、平成24年1月以降は自治体が主体となり、保健師・社会福祉協議会職員・精神科医等と連携した自殺予防を目的とした活動を展開してきました。SNS相談においては、平成30年3月、平成31年3月、令和元年度、厚生労働省のSNSを活用した自殺対策事業を受託しております。
SNSを活用した相談対応は、相談に対するハードルを下げ、気軽に相談を促すことができることがわかっています。川崎市の事件から半年の節目に、東京都内のひきこもり状態のご本人とご家族を対象としたSNS相談および電話相談を試行的に行うことで、現状や対応に関する知見を得て、ひきこもりへの向き合い方を考える一助とすることを目的とします。
■LINEでの相談窓口「ひきこもり生きづらさココロゴトSNS相談」
「ココロゴト」は、誰もが安心してカウンセリングを受けることができる空間として、全心連がプロデュース。一例である「ココロゴトcafe」では心理カウンセラーのいるカフェとして、お茶を飲むように誰もが気軽にカウンセリングやセラピーを受けることができます。「ココロゴトSNS相談」という名前には、匿名性の高さを活用したLINEでの相談において、誰でも、気軽に、なんでも話してほしい、という願いが込められています。
■「ひきこもり生きづらさココロゴトSNS相談」ご利用にあたって
ご相談の前に、以下の内容を必ずお読みいただきますようお願い致します。ご納得いただいたうえで、相談を始めてください。
<「ひきこもり生きづらさココロゴトSNS相談」での相談>
この相談はLINEを使った相談に加え、電話での相談も行うことができます。
<相談内容の秘密について>
秘密は必ず守ります。あなたの希望や同意がない限り、個人情報やご相談内容を外部に公開したり、誰かに伝えたりすることはありません。
匿名での相談もできます。こちらからはあなたを特定することはできません(LINE上の登録名しかわかりません)。安心して相談してください。
ただし、あなたの体や命に危険があると判断した時など、緊急の場合は、警察などの関係機関に連絡し、あなたの安全を確保する場合があります。
また、LINEでの相談をより良いものにするため、やりとりの内容は個人が特定できないよう情報加工したうえで、検証に利用することがあります。
<アンケートについて>
相談直後に、相談についてどのような印象を持ったのか等について、アンケートを行います。相談をよりよくするためのものですので、ぜひご協力下さい。
<注意事項>
相談員が他の相談に対応中の時は、すぐに対応できないことがあります。また、相談が集中し、その日のうちに対応できない場合もあります。急いで相談したい場合は、公的機関等の相談窓口などをご利用ください。
1回の相談はおおむね60分までを目安にします。相談の途中でお休みされる場合は、そのことを知らせてください。10分以上まったくお返事がない場合は、相談をいったん終了させていただくこともあります。また、明らかにいたずらと判断される内容には対応いたしません。
「ひきこもり生きづらさココロゴトSNS相談」は、複数名の相談員で相談内容を共有しながら、チームでの対応をさせていただいております。ご了承の上、ご相談下さい。再度、相談をされた場合は、別の相談員が対応することもあります。この場合、以前の相談内容を確認させていただくことがあります(LINEのお名前を変更されていても、相談内容の確認は可能です)。
相談内容や相談画面を無断で他所に転送、転載はできません。なお、警察などの公的機関からの判断で、緊急を要する照会があった場合には、当会が保有する通信の秘密を含むあらゆる情報を 公的機関に開示する場合があります。
以上の点に同意いただける場合、ご相談内容を入力してください。
相談時間は、2019年11月28日(木)から2019年12月11日(水)、毎日18時から22時まで(受付は21時30分まで)です。ご相談の際は、「相談する」をタップしてください。相談員につながる前に、お住まいの都道府県、年齢、性別をお伺いします。どうぞ、お気軽にご相談ください。
※同業者、メディア等の方々へ
目的外でのご利用はご遠慮いただきますよう、お願い申し上げます。