一般社団法人 全国心理業連合会(全心連)

Japanese Organization of Mental Health and Educational Agencies

全国心理業連合会からのお知らせです

全心連「ウクライナ交流センター」、8月1日より名称変更
~心のケアメニューを拡充~

 一般社団法人全国心理業連合会(全心連)は、2022年5月に開設した「ウクライナ交流センター」での心のケアメニュー拡充にあたり、8月1日から名称を「ウクライナ「心のケア」交流センター」に変更することになりましたのでお知らせします。

■背景・目的
 全心連ではウクライナから避難されてきた方々や、在日ウクライナの方々に対する心のケアとして、情報共有を行う環境をつくることがひとつの支援になると考え、日本の親子とウクライナの親子が気軽に交流できる「ウクライナ交流センター」を2022年5月に東京都と大阪府に開設しました。これまでの心のケアを目的とした催しにおいて、人と人とがつながることでウクライナの方々の安心、メンタルヘルスに貢献できることを実感致しました。
 全心連が行ってきた東日本大震災の心のケアなどにおいて、いったん生活が落ち着いたころにフラッシュバックが起こることがわかっています。ウクライナから避難されてきた方への支援においても、生活支援より、個別でのカウンセリング依頼が増えて参りました。このため、名称を「ウクライナ「心のケア」交流センター」に変更し、ウクライナから避難してきた親子に対する心のケアメニューをより拡充致します。引き続き、本交流センターに協力いただいている在日ウクライナ人スタッフ、東日本大震災等での心のケアの経験がある「話を聴くプロ(全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー)」、ボランティアスタッフとの連携により、ウクライナの方々が少しでも安心いただけるよう取り組みます。



■心のケアメニュー拡充について
 8月1日から、全心連「ウクライナ「心のケア」交流センター」では、今までの活動に加えて以下を行って参ります。

1.ウクライナ避難民による、ウクライナ避難民の方への相談対応(ピアカウンセリング)
 ウクライナから避難されてきた方のうち、希望される方にカウンセリングスキルなどについてのセミナーを実施し、スキルチェックに合格された方をUKRピアカウンセラーとして全心連が認定します。UKRピアカウンセラーはオンラインで、ウクライナから避難されてきた方が母国語で話せる話し相手として、困りごとをお聴きします。惨事(戦争)ストレスによるトラウマや深い悩みなどは、全心連の「話を聴くプロ」との心理カウンセリングを受けるよう勧め、予約の取り方をお伝えします。

2.子どもの心のケアの強化と、心理カウンセリング体制の強化
 特に感情が不安定になっている子どもたちが多いことを受け、本交流センターの開設時から協力いただいている、株式会社アイディアヒューマンサポートサービスが開講する「アイディアメンタルトレーニング個別塾」との連携により、子どもの心のケアを強化します。
 また、「ウクライナ「心のケア」交流センター」での対面での心理カウンセリングに加え、オンラインで心理カウンセリングを受けることができる体制を整えます。

3.無料での日本語教室
 日本語教室を希望される方には事前に、申込フォームで年齢、日本語レベル、日本語学習経験、目的、勉強に来れる日などを事前にお答えいただきます。回答内容に添った日本語指導ができる人を手配し、定期的に日本語教育を行います。

4.スポーツ教育を通じた日本文化の理解とチームワークの形成
 これまで実施してきた「みんなで食卓を囲む会」に加え、みんなでスポーツをすることにより、心身の健康を図るとともに、日本の親子との交流を行う中で相互理解と教育を行います。

5.生活支援の充実
 生活が安定することは、精神安定には欠かせないものです。日本での生活がいったん落ち着いた時に、ウクライナから避難されてきた方々が仕事を見つけていけるような機会を、自治体や企業の協力のもと設けます。経営者向けにセミナーを行い、ウクライナ避難民の状況や仕事をするときの条件面等の配慮事項を伝える取り組みも行います。

※「ウクライナ「心のケア」交流センター」についてはこちら
https://www.mhea.or.jp/ukraine-himawaricenter/

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