全心連ウクライナ「心のケア」交流センターは、ウクライナ避難民が1人で年末年始を孤独に過ごすことのないよう、2022年12月30日から2023年1月3日まで毎日、「ウクライナ避難民のための日本の年末年始と心のケア」を、日本財団のウクライナ避難民支援助成プログラムの支援を受け実施することになりましたのでお知らせします。
■背景・目的
ウクライナに対する侵攻から10ヶ月が経過し、日本に避難されてきたウクライナの方々も避難生活が長期化しています。日本で初めての年末年始を迎えるにあたり、特に1人で避難してきたウクライナの方々の中には、孤独・孤立状況から自殺念慮を持つ場合があることが予想されます。全心連が2022年3月まで行ってきた東日本大震災後の心のケアにおいても、クリスマスや年末年始など、本来、家族とあたたかい時間を過ごす時期は自殺念慮が高まるリスクがあると想定し、仮設住宅でのクリスマス会やアニマルセラピー的かかわり活動、戸別訪問の強化などを行うことにより、閉じこもりによる孤独死を防ぐための試みを行って参りました。
2022年5月に全心連が開設したウクライナ「心のケア」交流センターは365日オープンし、ウクライナの方々がいつでも、気軽に立ち寄れるようにしております。加えて、ウクライナ避難民の誰一人取り残されないためにも、2022年12月30日から2023年1月3日までを強化期間とし、「ウクライナ避難民のための日本の年末年始と心のケア」を実施することになりました。
1人で日本に滞在するウクライナから避難されてきた方々が、日本の年末年始を感じながら、心が休まる時間を過ごせるような取り組みを行います。期間中はウクライナ語が話せるスタッフを常駐させ、安心してウクライナ語で話せる機会を設けます。また、「話を聴くプロ(全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー)」も常駐し、心のケアが必要な場合にサポートします。
■「ウクライナ避難民のための日本の年末年始と心のケア」について
年末はお料理や年越しそばをご用意し、ウクライナ語が話せるスタッフや日本人との交流を行い、日本での生活の振り返りや2023年に向けての抱負をお話しいただき、心休まる時間を設けます。年始はおせち料理や、書初め、羽子板、福笑いなど、日本のお正月ならではの風習をご一緒し、みんなで楽しみながら2023年の新たなスタートを迎えます。
期間中はパソコン設置、フリーWi-FiやZoomアカウント貸し出しを無料提供し、ウクライナ本国の家族や知人たちとオンラインでつながることができるような環境を整えます。個別での心のケアを希望されるウクライナ避難民の方は、ウクライナ語が話せるスタッフを介していつでも心理カウンセリングを受けることができます。
強化期間:2022年12月30日(金)~2023年1月3日(火)
10:00-19:00オープン
ウクライナ語が話せるスタッフは11:00-19:00に常駐
場所:全心連ウクライナ「心のケア」交流センター
内容:年末年越し交流会 2022年12月30日(金)、31日(土)、
いずれも17時から19時
新春日本のお正月 2023年1月1日(日)~1月3日(火)
担当:ウクライナ避難民、在日ウクライナ人・日本人ボランティア、
話を聴くプロ(全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー)
※感染対策には十分、配慮をして行います(検温、アルコール消毒、換気など)。ご来場の方はマスク着用をお願いしています。
※「ウクライナ「心のケア」交流センター」についてはこちら
https://www.mhea.or.jp/ukraine-himawaricenter/