全心連ウクライナ「心のケア」交流センターは、2024年4月14日、ウクライナの現代ミックスメディアアーティストのゾヤ・スコロパデンコ氏と一緒につくる「ウクライナと日本の友好と感謝の証~47都道府県の鳥の絵」を描くワークショップを開催することになりましたのでお知らせします。
■背景・目的
全心連ウクライナ「心のケア」交流センターでは2024年1月から、株式会社アイディアヒューマンサポートサービス(本社:東京都渋谷区 代表取締役:浮世
満理子、以下「アイディアヒューマンサポートサービス」)とともに、ウクライナ避難民のセルフケアのための「アートセラピー講座」を開催しています。この講座には日本にいるウクライナの方々だけではなく、ウクライナ本国の方々や、ウクライナからポーランド等に避難されている方々を含め、120名近くのウクライナの方々が受講されています。ウクライナの方々が描くアートには戦争をはじめとしたトラウマが表現されることも多くありますが、感情の表現や浄化、気分の切り換えに役立っており、書道を通して日本文化に触れながら精神安定をはかる取り組みも行っているところです。
2024年4月2日から4月7日まで、渋谷ヒカリエで開催された展示会「猫、フクロウ、そして山」のために、ウクライナの現代ミックスメディアアーティストのゾヤ・スコロパデンコ氏が来日されました。鳥をモチーフにした絵を得意とするゾヤ氏から、ウクライナへの支援に対する感謝の気持ちとして、日本にいるウクライナ避難民とつくりあげる「47都道府県の鳥の絵」を贈呈したいとの申し出がありました。鳥類は生物多様性に欠かせない存在であり、鳥がいることで生態系の多様性が高まります。生物多様性の損失などの地球環境問題に対応するには、国境を超える連帯感をつくることが必要であり、戦禍にあるウクライナの方々が自由と平和の象徴でもある鳥の絵を描くことは、とても意味のあることだと考えます。
そこで、ゾヤ氏と一緒につくる「ウクライナと日本の友好と感謝の証~47都道府県の鳥の絵」を描くワークショップを開催することになりました。日本にいるウクライナ避難民の方々がゾヤ氏とのワークショップを通してつながりを感じられる時間になることをめざします。
■ワークショップ「ゾヤ氏と一緒につくる「ウクライナと日本の友好と感謝の証~47都道府県の鳥の絵」について
ゾヤ氏が描いた47都道府県の鳥の絵に、ウクライナ避難民の方々が描いた絵をコラージュ形式で貼っていくことで、47都道府県の鳥の絵を完成させます。開催にあたっては、「アートセラピー講座」に参加している「話を聴くプロ*(全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー)」やオブザーバーの方々など、日本人ボランティアがサポートします。完成した絵は全心連ウクライナ「心のケア」交流センターに期間限定で展示されます。
主催:一般社団法人全国心理業連合会
共催:株式会社アイディアヒューマンサポートサービス アートセラピーwithウクライナプロジェクト
後援:一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
実施日:2024年4月14日(日)13時から
場所:全心連ウクライナ「心のケア」交流センター
担当:ゾヤ・スコロパデンコ氏(指導・監修)、在日ウクライナ人・ウクライナ避難民、アートセラピーwithウクライナプロジェクトに参加されている日本人、その他オブザーバー等
■ゾヤ・スコロパデンコ氏(Zoia Skoropadenko)プロフィール
ウクライナの現代のミックスメディアアーティスト。リヴィウ国立大学(ウクライナ)で教育をうけ、ヨーロッパ中を巡った末にモナコに辿り着き、2011年モナコ政府から正式にモナコ国立の芸術家・画家としての地位を与えられました。日本にもたびたび来日され、2016年、福島県相馬市にて、福島県知事と在日ウクライナ大使館により彫刻「The
Hope」の落成式が行われました。「The
Hope」はキーウのチェルノブイリ国立博物館のナショナルコレクションの一部として建設されています。2019年には東京アートフェアの特別ゲストとして来日。同年には在日ウクライナ大使館と共同で、東京国立新美術館で「Best of
Ukrainian Contemporary Art」展を開催しました。東京アートフェアに出展された「TORSO」シリーズは彼女の代表作であり、彼女の芸術家としての冒険を語る上では欠かせない作品となっています。
※「ウクライナ「心のケア」交流センター」についてはこちら
https://www.mhea.or.jp/ukraine-himawaricenter/