一般社団法人全国心理業連合会(全心連)として、厚生労働省 平成29年度自殺防止対策事業 「SNSカウンセリングによる自殺相談事業」が採択されることになりましたので、ご報告致します。
■背景・目的
SNSの普及により、コミュニケーションツールが変化をしてきている背景から、特に、物心がついたころからSNSが普及していた若年層においては、対面や電話での相談窓口を設けても、相談に抵抗を感じ、ミスマッチが起きている現状にあります。バーチャルコミュニケーションが多かったり、プライベート重視で育ってきた中で集団生活が苦手であるような傾向から、リアルコミュニケーションそのものがストレスに感じられることが推測されます。
2017年10月に座間で発生したような、痛ましい事件を防いでいくためにも、SNSを活用した相談システムを確立することは、喫緊の課題だといえます。
全心連ではこれまで、東日本大震災後の心のケアサポート活動において、2011年4月から現在まで、プロフェッショナル心理カウンセラーが現地に足を運び、自殺予防を目的とした活動をはじめ、通信制高校でのスクールカウンセラーなどを継続して行って参りました。
2018年3月の自殺対策強化月間にあたり、東京で3月1日から3月31日まで、毎日18:00-22:00、SNSを活用したカウンセリングを実施することにより、これまでの活動での知見を活かしながら貢献して参ります。
■概要
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期間
- 2018年3月1日~3月31日、毎日18:00~22:00
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方法
- 自殺対策強化月間専用のLINEアカウントを使用し、SNSでの相談を行う。なお、セキュリティ等が確保されたシステムを使用し、安心してご相談いただける環境にて実施。
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担当
- 全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラーを中心としたSNS相談員。最初の1週間はアクセスが集中することが予想されるため、人員を増やして対応予定。