SNS心の相談周知強化にあたり、全心連の“話を聴くプロ”が相談事業に参画 ~自殺対策強化月間に向けて相談体制強化~
一般社団法人全国心理業連合会(全心連)は、特定非営利活動法人自殺対策支援センター ライフリンクが厚生労働省令和2年度自殺防止対策事業において実施している「新型コロナウイルス感染症関連SNS心の相談」窓口を医療従事者等に対して周知を強化するにあたり、2021年3月1日よりSNS相談業務に参画することになりましたのでお知らせします。
- ■背景・目的
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2019年12月以降に発生した新型コロナウイルス感染症の影響による心の悩みについて、2020年3月から6月までチャット形式で相談を受け付ける中で、医療従事者・そのご家族の方々が、高い緊張感の中で長期にわたり対応を求められていることや、私生活でも相当の注意を払われていること、また、誤解や偏見に基づいた差別的な言動を受けていることなど、精神的にかなりのストレスを抱えているという声を多数頂戴しました。また、コロナ第三波、緊急事態宣言発出という状況の中、業務上負担だけではなく、精神的負担は甚大であると言えます。
全心連では2018年3月より、厚生労働省のSNSを活用した自殺防止対策事業や、全国の自治体で行われているSNSを活用した各種相談事業(教育委員会、虐待、女性相談、DV相談、ひとり親相談、子ども・若者相談、自殺対策相談等)、自主事業としてSNSを活用した災害、事件・事故、ひきこもり、誹謗中傷等の心のケア相談の実施等において、全心連の有資格者であるプロフェッショナル心理カウンセラー(通称:話を聴くプロ*)を従事させて参りました。また、2020年9月より、公益社団法人全国老人福祉施設協議会が開設した相談窓口「JSここメン」(JSこころメンテ)において、コロナ禍にある介護従事者等を対象としたLINEチャット相談の監修を行っております。
この度、ライフリンクは、厚生労働省令和2年度自殺防止対策事業において、新型コロナウイルス感染症の影響による心の悩みについてチャット形式で相談を受け付ける「新型コロナウイルス感染症関連SNS心の相談」を、3月の自殺対策強化月間に向けて、医療従事者にも利用いただけるよう周知を強化していくことになりました。これを受けて、全心連の話を聴くプロがSNS相談に参加します。これまでの知見をもとに、国民の命を守る医療従事者の皆様方の精神的負荷を和らげることに貢献して参ります。
- ■「新型コロナウイルス感染症関連SNS心の相談」実施内容
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ライフリンクが運営する「新型コロナウイルス感染症関連SNS心の相談」は、Webチャット形式で相談を受け付けます。匿名性の高い環境で、スマートフォンからアクセスでき、自分のペースで相談することができます。このSNS心の相談に、プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)も対応いたします。
期間:2021年3月1日(月)~3月31日(水)、毎日19時から22時30分まで(22時受付終了)
担当:全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)
申込方法:下記より相談を受け付けます
https://lifelinksns.net/
(参考情報)
これまでのSNS相談においては、相談終了直後、相談者にアンケートにご協力いただき、満足度として7~8割以上という効果が出ています。
相談対応団体:一般社団法人全国心理業連合会
厚生労働省自殺防止対策補助事業実施団体:
特定非営利活動法人自殺対策支援センター ライフリンク
所在地:〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-31 吉田ビル 405号室