全心連「ウクライナ交流センター」は5月の開設時より、ウクライナから避難されてきた方々の現状や、私たちの心のケア活動などについて、様々な方々に伝え続けてきました。それを受けて、これまで多くの気持ちある方々ができることを持ち寄って下さる中で、なんとJ1鹿島アントラーズ選手会から、ウクライナから避難されてきた方々を元気づけようと、7月16日のカシマサッカースタジアムでのヴィッセル神戸戦にご招待下さるとのお話をいただきました。在日ウクライナ人スタッフのイリーナさんによると、ウクライナの方々にとってサッカーは人気のあるスポーツの1つでもあり、きっと心の元気を取り戻してくれるのではないかとのことで実施することになりました。
ウクライナの方々になるべく経済的な負担がないように、カシマサッカースタジアムへの往復は渋谷からバスを出してくださることになりました。また、選手寮のシェフが特製サンドイッチを作って下さるなど、たくさんのご配慮、本当にありがたいです。当日は雨の予報でもあり、傘を持ち込みできないことになっていることから、全員分のレインコートを準備しました。
◆15:00 集合~バスでカシマサッカースタジアムへ
7月16日、当日は12時から「アートワークショップ」を開催していたこともあり、15時ウクライナ交流センター集合とし、バスへ移動し出発しました。
バスの中から見える景色を味わいながら、渋滞を超え、カシマサッカースタジアムに到着。食事とグッズを受け取り、と聞いていましたが、なんとタオルマフラーとミニフラッグのプレゼント!スタジアムに入る前にすでに、笑顔がこぼれます。
◆18:00 観戦 鹿島アントラーズVSヴィッセル神戸
心配されていた雨もあがり、コロナ禍のため声を出しての応援はできませんが、入場者数も多く、拍手の応援がスタジアムを包みます。シェフの特製サンドイッチをいただきながら、接戦の試合に息をのみながら観戦。
後半、厳しい戦いの中、それでもあきらめずに、我慢強く戦う選手たち。祈るような気持ちの中、ついに同点に追いつきました。
激闘の中、最後まであきらめずに戦い抜いたすばらしい試合でした。選手たちに御礼のエールを送りました。
◆20:30 カシマサッカースタジアム~バスで帰宅へ
バスの中ではみんなで感動を分かち合いながら、これから日本で、将来のために一緒にがんばっていきましょう、ということと、ウクライナ交流センターではこれからも、ウクライナから避難されてきた方々が元気になるような催しを行っていくので、いつでもお越しくださいというメッセージをお伝えしました。たくさんの「ありがとう」をお聞きしました。
鹿島アントラーズの皆様からはたくさんのご配慮をいただき、心より御礼申し上げます。ウクライナの方々はとても喜んでおられ、最後まであきらめずに戦う選手たちの姿は、ウクライナの方々にとって希望となったのではないかと思います。本当にありがとうございました。
ウクライナから避難されてきた方々にとっては、ウクライナのこと、日本での生活、将来のことなど、いろんなことが頭の中を占めています。それらを少しでも忘れることができるひと時も、大切な心のケアです。スポーツをしたり、スポーツ観戦をしたりすることで、国籍や背景や立場を超えた一体感と人とのつながりを感じることができます。これからもスポーツを通して、心の元気を取り戻すことができる機会をつくっていきたいと思います。
ウクライナ交流センターでの個別のカウンセリングでは、私は日本に来てよかったのだろうか、日本では受け入れられないのではないか、そんな想いを話して下さる方々がいらっしゃいます。でも、実は日本に住む多くの人たちが、ウクライナのことをサポートしたいと思っています。ウクライナ交流センターに届くたくさんの品物、たくさんのメッセージ、たくさんのできることの持ち寄り、その先には多くの人たちのつながりと優しい想いがあります。今回の鹿島アントラーズ選手会からのご招待は、まさにその体現であったと思います。
「日本に来て下さってありがとう」日本に来て下さったウクライナの方々に、その想いを届けていければと思います。鹿島アントラーズ選手会の皆様、ならびにご関係者の皆様、すべての皆様に心からの御礼と、引き続きのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
主催:一般社団法人全国心理業連合会
「ウクライナ交流センター」在日ウクライナ人スタッフ
全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)ボランティアスタッフ
アイディアメンタルトレーニング個別塾メンタルトレーナー・学習プロコーチ
参加人数:
37名(ウクライナの方、日本人ボランティア等含む)
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本企画は下記の皆様にご後援、ご協力をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
後援:一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
協力:
株式会社アイディアヒューマンサポートサービス
一般社団法人日本メンタルトレーナー協会
鹿島アントラーズ選手会