突然、避難することになり、もし異国の地で体調が悪くなったとしたら、どうしたらいいのでしょうか。体調不良ということでなくても、異国の地で健康を保つのは実は簡単なことではないように思います。特に小さな子どもがいる女性や、一人で日本に来た女性にとっては、健康不安を持ちやすいことが推測されます。
在日ウクライナ人のDariia Murakamiさんのご提案で、女性の心と身体について考えるミニセミナーを開催しました。日本に来て、婦人科や乳がん検診などいろんな悩みがあるけれど、どこの病院でどんなふうに言えばいいのかわからない。英語が話せる病院もわからない。日本の受付の用紙(=問診票)が細かくてよくわからない、何を書いたらいいかわからない。このような困りごとに対して応えられる機会になればと思いました。
病院についてや検診の種類、問診票についてなど、ダリアさんの丁寧な説明に対し、参加された方々から多くの質問もありました。また、ドラッグストアやサプリメントなど、日本に住む私たちなら日常的に知っていることでも丁寧に説明され、参加された方々も熱心に写メなどされていました。確かに、私たちが海外のどこかの国に住んだとしたらきっと全然わからないよね、と異文化で生活する大変さを感じます。
ダリアさんのセミナー終了後は、ナグモクリニック 南雲吉祥先生がボランティア参加下さり、英語で丁寧にご説明下さいました。また、プロフェッショナル心理カウンセラーから心のケアについてもお伝えしました。
南雲先生にはその後の交流会でも、参加された方々からの相談に個別に答えてくださり、本当に感謝です。南雲先生の個別相談を受けたあとは、みなさん安心された表情になっていかれたのが印象的でした。カウンセリングの予約もたくさんいただきました。
ここから一つひとつ、丁寧に。ウクライナから避難されてきた皆様が健康で、元気でいられることが、ウクライナの未来につながっていくと感じます。これからもお一人おひとり、遠い親戚の方々に接するような気持ちで、心の通う全心連ウクライナ「心のケア」交流センターをめざしていきます。ダリアさん、南雲吉祥先生、ご参加下さった皆様、すべての皆様に心から御礼申し上げます。引き続きのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
主催:一般社団法人全国心理業連合会
ウクライナ「心のケア」交流センター在日ウクライナ人スタッフ
全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)ボランティアスタッフ
参加人数:
21名(ウクライナの方、日本人ボランティア等含む)
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本企画は下記の皆様にご後援、ご協力をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
後援:一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
協力:
株式会社アイディアヒューマンサポートサービス
ナグモクリニック