ウクライナの方からステキなひまわり畑があるよ!と教えてくれました。ウクライナから避難されてきた方々にとって、ひまわり畑に行く、というのは、どんな想いをされるのだろうか・・・行きたいと思うかな?つらくなっちゃったりすることもあるのかな?ウクライナのひまわり畑は規模も大きく、一面のひまわり畑だけれど、日本のひまわり畑はそこまでではないし・・・など、迷うところもありました。
在日ウクライナ人スタッフのイリーナさんを交えてあれこれディスカッションをした結果、とは言え、ひまわりはウクライナの方々にとってはとても大切な花。プロカメラマンに思い出になるような写真を撮ってもらえるフォトセッションとして、記念になるようなものにしてみてはどうか。1枚の写真が心の支えにもなるかもしれないし、たとえば離れた家族にプレゼントできたりするかもしれない。じゃあ、ひまわりが咲いているころに行こうか!行けるとしたら・・・8/22、よし、行こう!と決めたのは10日前くらいのことでした。
なんとかバスを手配して、ウクライナのみなさまにご案内したところ、あっという間に定員に。ウクライナに対する軍事侵攻が始まってから8/24で半年、ウクライナの方々にとっては長い間、心の痛みが続いています。牧場での2日間のアニマルセラピーから続けて3日目の心のケアの催しとなりますが、ウクライナの方々が少しでも心の痛みが和らぐなら、ここがんばるところ!心を込めてみなさまをお迎えしました。
◆10:00 集合~バス移動
5月の開設以来、様々な催しを実施してきましたが、日本とウクライナの親子が気軽に交流できる場所という全心連ウクライナ「心のケア」交流センターの本来の目的である場所になりつつあることを実感する集合までの時間でした。特に子どもたちはすぐに仲良くなり、卓球大会まで始まりました。全員集まったので、バスで本日の目的である「所沢ひまわり畑 夏の思い出フォトセッション」会場まで出発です。
◆13:30 ランチ交流会
フォトセッションの前にランチタイム。ビュッフェスタイルのランチでは、子どもたちにはスパゲティやハンバーグが大人気でした。子どもの好きな食べ物は、どこの国も一緒かもしれないですね。
今回はこんな小さな赤ちゃんも参加してくれました!
なんと綿菓子機もありました。7月の七夕の時にも大人気でしたが、今回も大変喜んで、綿菓子つくりにチャレンジしていました。
◆14:30 フォトセッションスタート
バス降車後、10分ほど歩いて所沢ひまわり畑に到着しました。いよいよお待ちかねのフォトセッションのスタートです。
この日は、朝から曇り空が続きましたが、フォトセッションの時は、雲が晴れて、最高の天気となりました。それぞれにお気に入りの場所を見つけては、写真を撮るという状況が続きました。日本のひまわり畑には道があって、ひまわり畑の中に行ける、すごい!子どもたちはひまわり畑でかけっこしたりして楽しんでいました。所沢ひまわり畑のスタッフの方より、手持ち用のひまわりのプレゼントもあり、ウクライナの皆さんにも大喜びいただけました。
ひまわり畑の奥に広がる竹林の前でも写真を撮ったり、シャボン玉をしたり、かけっこをして遊んだり、あるいはゆったりリラックスする姿も見られました。
◆16:30 帰路・渋谷到着
帰路のバスの中では、本日のフォトセッションに関する感想を伺うことができました。日本のひまわり畑も素晴らしいが、戦争が終わったら、ウクライナのひまわり畑も見に来てほしいという感想が多く聞かれました。
今回のフォトセッション、私たちが想像していた以上にウクライナから避難されてきた方々に喜んでいただけたと感じています。「まるでウクライナにいるようだった」日本人が里山の風景を見て心が癒されるように、ウクライナの方々にとっては、ひまわり畑が心を癒すウクライナの原風景のような存在なのかなと強く感じました。
ランチ交流会の時にある方が、スマホでウクライナの家族とつないでおられ、オンラインでご挨拶をさせていただきました。ウクライナのご家族をご紹介いただけるようになったのは、本当に嬉しいことで、回を重ねるごとにウクライナの方々と深い心の絆ができてくることが、心からありがたく、そして嬉しいです。でも、画面の向こう側のご家族の背景にはすぐにけたたましく空襲警報が鳴り響き、つかの間の家族の団欒は終了してしまいました。
戦争なんだ。
本来ならこの美しいひまわり畑は、ウクライナの至る所にあり、みんなは心からバカンスを楽しんでいたはずの夏。家族をバラバラにし、子どもたちから笑顔を奪い、伝統的な文化を踏みにじる。その戦争を止められないことに心が痛くなりました。
私たちができることは、そこから目をそらさずにしっかり向き合い、ウクライナの方々の声に耳を傾けること。無関心という残酷で気楽な場所に、私たちが逃げ込まないこと。すぐそこにある殺戮を許さず、共に痛みを感じながら、一つひとつ、やるべきことを実行する。せめて日本では、子どもたちが安心して笑顔で遊べるように。心の安らぎを得られるように。なにげない日々の営みを、人と人とのつながりの中で安心して過ごしていけるように。
「いつかウクライナのひまわり畑に行きたい!」とお伝えすると、みなさんから「うちに来て!」の大合唱。いつかこの戦争が終わったら、ウクライナのいろんな街を訪れ、たくさんの素敵なウクライナの友たちとともに、たくさんのひまわり畑で写真を撮りたい。強い未来への希望を込めて、私たちも気持ちを新たにしました。
所沢ひまわり畑のみなさま、コロナ禍の中でも来て下さったみなさま、開催にあたりご協力くださったすべてのみなさまのおかげで、ウクライナの方々に大変喜んでいただけました。心より御礼申し上げます。引き続きのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
主催:一般社団法人全国心理業連合会
「ウクライナ交流センター」在日ウクライナ人スタッフ
学生ボランティアスタッフ
全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)ボランティアスタッフ
アイディアメンタルトレーニング個別塾メンタルトレーナー・学習プロコーチ
参加人数:
34名(ウクライナの方、日本人ボランティア等含む)
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本企画は下記の皆様にご後援、ご協力をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
後援:
一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
協力:
株式会社アイディアヒューマンサポートサービス
所沢ひまわり畑