関西での心のケアを本格的に開始ということで、10月8日に「梅田スカイビル 空中庭園展望台での心の休日&ランチ交流会」を開催した時のこと。
https://www.mhea.or.jp/ukraine-himawaricenter/info_21.html
この日はちょうど、KAZKAの来日がほぼ決定し、具体的なスケジュールをこれから組む、というタイミングでした。交流会の中で、「実はKAZKAが日本にいるウクライナの方々を元気づけたいということで、ボランティアで来日してくれることがほぼ、決まりました!」東京・渋谷で”KAZKA来日文化交流会”を開催するが、」と言った瞬間、「東京に行きます!」という声があがるくらい。「KAZKAからは広島に行きたいというリクエストもあり、日本での費用を全心連ウクライナ「心のケア」交流センターが負担し、日本での滞在をフルサポートすることになったので、私たちがKAZKAの日本でのスケジュールをこれから組みます。そこで、広島のあとに大阪にも立ち寄ってもらえないか?をKAZKAに聞いてみようかと思うけど、どう?」と投げかけたところ、「大阪にも来てほしい!」「お願いします!」とものすごい熱気。
10月8日の交流会が進むにつれて、関西の方々はどれだけの孤独感とさみしさを抱えて過ごしているのだろう・・・?という思いを強くしたこともあり、なんとか、大阪での開催を実現したいと思いました。KAZKAからはご快諾いただき、広島平和記念資料館・原爆ドーム等視察の後に大阪入りとしました。また、10月8日の交流会に来られていた公益財団法人大阪国際交流センターからは、場所をご提供いただけることになりました。日本財団のウクライナ避難民支援助成プログラムの支援を受け、ウクライナ避難民支援を行う支援団体同士の連携により、異例の速さでさらなるウクライナの方々への心のケアの実施が決まりました。10月10日に東京・渋谷で実施した「秋冬ファッション&交流会&茶道体験」が好評であったことから、関西のみなさまにも秋冬の衣服等をお持ち帰りいただき、安心して日本の秋・冬を迎えられるようにしようということになりました。
◆15:00 ファッション・ミーティング
KAZKAはお昼前ごろから大阪に向かって新幹線で移動することもあり、秋冬の衣服を選び、お持ち帰りいただく機会を持ちました。開場までみなさん楽しみにお待ちくださっていたようです。
◆15:45 交流会開始
開会のご挨拶と心のケアについてのお話の後、ご来賓として、全心連ウクライナ「心のケア」交流センター設立前からご指導いただいてきた、大阪経済法科大学・ウクライナ民俗学 片岡浩史教授よりご挨拶いただきました。ウクライナ語でのご挨拶に、ご来場の皆様は真摯にお聴きになっていたようです。
続きまして、大阪国際交流センター 理事長 岸本孝之様より大阪の現状と取り組み、今日はぜひ楽しんでほしいというメッセージをお話いただきました。そして、みんなでKAZKAコール、KAZKA登場です!
ウクライナの国民的アーティストとこれだけ近い距離で接することだけでもすごいこと。楽しく、リラックスして話りかけるKAZKAに、来られたウクライナのみなさまも笑顔でお聴きになっていました。
もちろん歌をはさみながらの交流会です!
それだけではなく、来られた方々にマイクをまわしながら進みました。覚えた日本語は何?日本の食べ物でおいしかったものは?など聞きながら、KAZKAも日本での体験を話していたようです。子どもはちょっと、恥ずかしがっていたようですね。
最後はみんなで記念撮影を行い、ご来場者の方々とKAZKAとの写真撮影となりました。
大阪での交流会は、参加者のみなさまともコミュニケーションを取りながらの会となりました。当初は、私たちからKAZKAに質問していくトークライブ形式を予定していましたが、KAZKAが参加者のみなさまとも次々とコミュニケーションを取っていく姿を見て、そして、大丈夫!スタッフのみなさんも一緒に楽しんで!と言うKAZKAにこのままお任せしよう!と決めました。
あとでKAZKAに聞いたところでは、せっかくこのような近い距離で交流会を行うわけなので、家族のような時間をつくりたかった、と。日本に避難しているウクライナの方々の気持ちもわかる、なぜなら、KAZKAも一時期、避難していたことがあり、その時は家族と離れて凄く心細い思いをしていたから。だから、家族と過ごすようにみんな一緒にいる、みんなでなにげない話をしたり、歌ったり、笑いあったりする、そんな時間にしたかった、ということでした。
家族のようなかかわり-これは全心連ウクライナ「心のケア」交流センターで行ってきた心のケアの考え方と共通するもの。顔見知りの人でもない、上下関係でもない、そして隣人や友人よりももっと近い。交流会後のウクライナの方々の笑顔を見ながら、そう、これがとても大切なことなんだ、ということを改めてKAZKAが教えてくれたように思います。
大阪での滞在はこの交流会のみ、と、大変限られた時間になりました。でも、この日の体験は、離れていてもきっと、ウクライナの方々の心に残り、つらいときに支えてくれるものになったのではないかと思います。心に残る、スペシャルな時間をつくってくれたKAZKAに心からの感謝と、ご来場くださったみなさま、片岡先生、大阪国際交流センターのみなさま、衣服をご提供くださったみなさま、かかわって下さったすべてのみなさまに心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。引き続きのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
主催:
一般社団法人全国心理業連合会
公益財団法人大阪国際交流センター
ウクライナ「心のケア」交流センター在日ウクライナ人スタッフ、ボランティアスタッフ
全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)ボランティアスタッフ
公益財団法人大阪国際交流センターボランティアスタッフ
参加人数:
94名(ウクライナの方、日本人ボランティア等含む。)
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本企画は下記の皆様にご後援、ご協力をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
後援:一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
助成:公益財団法人日本財団
協力:株式会社アイディアヒューマンサポートサービス