12月に入り、クリスマス、年末年始など、本来、家族とあたたかい時間を過ごす機会が多い時期になりました。ただ、ウクライナ避難民の方々はウクライナ本国に家族がいたりなど、家族が全員そろっているわけではありません。全心連ウクライナ「心のケア」交流センターでもクリスマス、年末年始にどのような心のケアを行っていくとよさそうか?を考えていました。
在日ウクライナ人スタッフのイリーナさんに教えてもらいながら、ウクライナでのクリスマスの過ごし方や、今のウクライナの方々の気持ちや考え方を学んでいたところ、一般社団法人サンタクロース事務局様より協力のお申し出をいただきました。フィンランドからサンタクロースがやってくる!であれば、子どもたちに願いごとを書いてもらい、願いのメッセージとともにフォトセッションを行ってはどうか?日本で初めての家族での冬の思い出の1つになればと思いました。せっかく子どもたちが集まるので、日本財団のウクライナ避難民支援助成プログラムの支援を受け、参加者同士の交流会も行いながら、本物のもみの木にウクライナカラーのクリスマスオーナメントを飾りつけしたりして楽しんでもらえればと準備を始めました。
◆16:30ごろ、集合
サンタさんが来る前に、子どもたちには願いごとを書いてもらいました。願いごと以上に、お絵かきコーナーになっていたりもしましたが・・・でも、いいんです。子どもにとってはいろいろな形で表現できる場が、心のケアとしては大切です。
また、神宮ロータリークラブ様からは、子どもたちに絵本とキャンディのプレゼントをいただきました!
◆17:00サンタさん登場!フォトセッション開始
いよいよサンタさん登場!サンタさんは子どもたちに語りかけてくれ、願いごともしっかり見てくれました。フォトセッション開始です!
写真を撮った後もみなさん残っておられ、大人たちは交流を楽しみ、子どもたちは遊んでいました。また、今回は日本の子どもたちもボランティアに入ってくれ、ウクライナの子どもたちへのお菓子など、プレゼントをたくさん持ってきてくれていました。日本の子どもはサンタさんにもお礼のプレゼントを渡したい!と。優しい気持ちが伝わります。
◆18:00フォトセッション終了
サンタさんにありがとうの気持ちを込めて、みんなで拍手でお見送りしました。
サンタさんが帰ったあとも、もみの木に飾りつけをしたり、写真を撮ったり。子どもたちは外でも元気に遊んでいました。本物のもみの木、ウクライナの方々はもみの木の香りをかぎながら、うわぁ~懐かしい!とおっしゃっていました。
今回はたくさんの子どもたちが来てくれました。あるウクライナの方に聞きました。お子さんたちは全心連ウクライナ「心のケア」交流センターが大好きで、渋谷に行くのをいつも楽しみにしている、と。近くに同じような年代の子ども、そしてウクライナ語で話せる子どもがいないのです。子どもたちが集まれる機会は、子どもたちの心のケアとしてもとても大切であることを改めて実感しました。そんな子どもたちがサンタさんにした願いごと、たくさん叶うといいなあ・・・ウクライナから子どもたちをお預かりしている私たちも、子どもたちの小さな願いごとを1つでも2つでも叶えていけるサポートをしたいと思いました。
子どもたちへのプレゼントは、日本のボランティアの子どもたち、神宮ロータリークラブのみなさまからお気持ちをいただきました。本当にありがとうございました。このようにたくさんの日本の方々がサポートすることは、ウクライナの方々にとっての希望と安心につながります。今回は様々な方々のお気持ちをいただけたこと、とても大きなことであり、これからもみんなで力をあわせて、ウクライナの心のケアを行っていければと思います。
フィンランドのサンタさん、一般社団法人サンタクロース事務局様、ご参加下さった皆様、サポート下さったボランティアの皆様、すべての皆様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。引き続きのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
主催:
一般社団法人全国心理業連合会
ウクライナ「心のケア」交流センター在日ウクライナ人スタッフ、ボランティアスタッフ
全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)ボランティアスタッフ
参加人数:
71名(ウクライナの方、日本人ボランティア等含む。)
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本企画は下記の皆様にご後援、ご協力をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
後援:一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
助成:公益財団法人日本財団
協力:一般社団法人サンタクロース事務局、神宮ロータリークラブ、株式会社アイディアヒューマンサポートサービス