9/30に「日本でのキャリアデザインを描き、日本での仕事に希望を持てるようにすること」をテーマとし、「Job Festa Shibuya」を開催、約100名のウクライナの方が参加されました。トークライブや、仕事で役立つIT研修、企業による就業説明等を実施しました。
https://www.mhea.or.jp/ukraine-himawaricenter/info_20.html
日本での生活が長期化する中で、どのようにキャリアを積んでいくことができそうか、9/30以降も取り組み続けてきました。ウクライナ避難民の方々の日本でのお仕事や働き方という点で、様々なケースに触れ、また、いろいろなお話をお聴きしてきました。
11月ごろから、ウクライナから避難されてきた方々の状況や必要とされることが変わってきているように感じていました。当初は心の居場所として、サポートが必要な時に気軽に立ち寄って下さる場所として、渋谷のセンターで交流会や心のケアの催しなどを行ってきました。これまでの取り組みにおいて、交流会等の案内をすると1日、2日で20~30名くらいのお申し込みがあるところからも、ウクライナ避難民の方々にとって全心連ウクライナ「心のケア」交流センターが安心できる場所であり、信頼していただけているようで、とても成功してきたという実感もありました。一方で、たとえば日本ですでに仕事に就いている方などは、交流会に顔を見せなくなっており、それはとてもいいことなのですが、いきいきと仕事ができている状態なのか、それともメンタル的に負荷がかかっているのか(前者であればいいのですが)、具体的につかめているわけではありません。また、交流会に来ないような方々や、一人で日本に避難されてきた方、ティーンエイジャーなど、この年末年始をどう過ごしていくのか?なども心配です。
渋谷三丁目町会様と共催で、12/25に渋谷ストリーム 稲荷橋広場において、2回目のJob Festa Shibuyaとクリスマスイベントを行うことは、実は早くから決まっていました。ただ、準備を進めていく中で、当初の想定でこのイベントを行っていくことが、今のウクライナ避難民の方々にとって本当に必要とされることなのだろうか?という問題意識を持ちました。在日ウクライナ人スタッフのイリーナさんを交えて、何度も何度もディスカッションを重ね、本当にサポートが必要なウクライナ避難民の方々に届く心のケアの次の形を模索していきました。
そこで、今回は、特に家族と離れて1人で避難されている方やティーンエイジャーなどを対象に、仕事で役立つスキルを学ぶことに加え、日本で初めてのクリスマスを1人で孤独に過ごすことのないように、企画内容をブラッシュアップしました。在日ウクライナ大使館の後援をいただき、日本財団のウクライナ避難民支援助成プログラムの支援を受け、ウクライナ避難民、在日ウクライナ人、日本人ボランティア、話を聴くプロ(全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー)」と連携して実施することになりました。
◆13:00 渋谷ストリーム 稲荷橋広場での「Ukraine×Japanクリスマス」開始
渋谷ストリーム 稲荷橋広場では、ウクライナの特設ステージとチャリティーバザーを開催し、日本の方々にウクライナを知っていただく機会としました。はじめに、今回の実施にあたり多大なお力添えをいただきました、渋谷区議会議員 中村豪志先生よりご挨拶をいただきました。
いよいよ特設ステージ開始!シンガーのミラさんによる、ウクライナの歌と踊りのステージです。13時、14時、15時、16時の4ステージ実施しました。ウクライナの方も、日本の方も、みんなで手を取って踊りました。日本のボランティアスタッフの方々が寒い中、「ウクライナの冬にあたたかいを贈ろうプロジェクト」のチラシを配布しながら、特設ステージへのお声がけをしてくれました。
チャリティーバザーはとても寒い中、在日ウクライナの方々を中心にがんばって下さり、本当に多くの方々がお立ち寄りくださいました。励ましのお声も多くいただき感謝です。また、ステージとステージの間では、ウクライナ伝統の聖ミコライとの写真撮影も行いました。
◆13:00 全心連ウクライナ「心のケア」交流センターでの「Job Festa Shibuya」開始
センターでは13時から随時、お仕事相談会を実施。14時からは研修も行われました。仕事で使う日本語のフレーズをロールプレイ形式で学んでいく日本語セミナーと、メタバース作成体験セミナーです。特にメタバース作成体験セミナーは大人気で、子どもが誰よりも早くメタバースを仕上げたのは驚きでした。
◆17:00 交流会/全心連ウクライナ「心のケア」交流センター
ウクライナ避難民によるウクライナ家庭料理を提供しながらの交流会。ウクライナ料理を楽しんでいただきつつ、ゲームをしながらのクリスマス抽選会は大盛り上がり!全員の方にプレゼントをお持ち帰りいただきました。
今回は開催側としては実は悩みに悩んだ末の実施でしたが、結果、ウクライナ避難民の皆様に喜んでいただけたこと、日本の皆様がウクライナのことをとても気にかけて下さっていること、メタバースなど仕事に役立つ新しいスキルを求めておられることなど、今後の参考になるとてもいい機会になったと思います。ウクライナ語で話し、食事ができることは、孤独感を和らげる。日本ではじめてのクリスマスを、家族のように感じていただければと思い取り組みました。渋谷ストリームの電光階段がウクライナカラーで彩られるのを見ながら、渋谷という場所がウクライナの方々にとって新たな学びと出会いの場になればいいなと思いました。
ウクライナ本国の情勢は電力不足による厳しい寒さ、爆撃の増加など、大変過酷な状況にあります。交流会に来られた人も、来られなかった人も、心の痛みや悲しみが続いています。戦争に対して私たちができることはほとんどないけれど、1つずつでも形に変えて、行動していきたいと改めて感じました。せめて日本にいるウクライナの方々が孤独に過ごすことのないように、全心連ウクライナ「心のケア」交流センターは年末年始も休まずオープンすることを決めました。
渋谷区議会議員の中村豪志先生、渋谷三丁目町会、渋谷ストリームの皆様のおかげで、今回の企画を実現することができました。本当にありがとうございました。在日ウクライナ大使館さま、ご後援下さりありがとうございました。寒い中、がんばって下さった在日ウクライナの皆様、日本のボランティアの皆様、心からありがとうございました。ご参加下さったウクライナ避難民の皆様、ご来場下さった日本の多くの皆様、すべての皆様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。引き続きのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
主催:
一般社団法人全国心理業連合会
渋谷三丁目町会
ウクライナ「心のケア」交流センター在日ウクライナ人スタッフ、ボランティアスタッフ
全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)ボランティアスタッフ
参加人数:
約200名(ウクライナの方、日本人ボランティア等含む。)
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本企画は下記の皆様にご後援、ご協力をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
後援:在日ウクライナ大使館、一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
助成:公益財団法人日本財団
協力:渋谷ストリーム、株式会社アイディアヒューマンサポートサービス