ゴールデンウイークが終わった時、全心連ウクライナ「心のケア」交流センター 渋谷ひまわりスタッフミーティングの時に、「そういえば、そろそろ母の日だよね」という一言から、ウクライナ避難民である母親を労い、心を安らげる機会をつくってはどうか、というところから、母の日に子どもたちから感謝を伝える「母の日心のケア交流会」を開催しました。
https://www.mhea.or.jp/information/info_280.html
この母の日心のケア交流会では、ウクライナ避難民の子どもたちがお母さんたちのためにお花を選び、ラッピングして、お母さんにプレゼントをしていただきました。子どもたちのちょっと恥ずかしそうな笑顔と、お母さんたちの心からの笑顔がとても印象的で、もしかしたら普段、なかなか伝える機会のない「ありがとう」を伝える機会になったのかな、と感じておりました。
一方で、そういえばウクライナ本国にはお父さんたちがいる。でも、会うことは叶わない。父の日になにか、想いを形にすることはできないかと考え、今回は日本財団のウクライナ避難民支援助成プログラムの支援を受け、父の日に交流会を企画しました。
全心連ウクライナ「心のケア」交流センターでは今年から、季節ごとにバースデーをお祝いする交流会を開催してきました。私たちの支援のあり方は、「大きな家族のように接する」こと。嬉しいことも、楽しいことも、悲しいことも、寂しい時も、家族のように一緒に体験していくことを大切なこととしています。本来は家族でお祝いするお誕生日も、日本での避難生活では家族が全員そろわないかもしれない。だから、私たちが大きな家族のように、一緒にお誕生日を迎えられたらと思いました。父の日はちょうど、春生まれの方々をお祝いする月でもあり、また、全心連ウクライナ「心のケア」交流センターも5月2日がお誕生日ということもあり、春生まれのバースデーのお祝いと、父の日の心のケアを兼ねた形で開催しました。
◆12：30スタート
まず、全心連ウクライナ「心のケア」交流センターのお誕生日、1周年ということもあり、この1年の活動を振り返りました。ウクライナ料理を持ち寄った食事交流会のあとは、春生まれのバースデーのお祝い。今回は特別にブールミッシュさんがスペシャルバースデーケーキを無償プレゼントしてくださいました。春生まれのウクライナ避難民の方々もこのスペシャルバースデーケーキには驚き、笑顔がいっぱいになりました。
ウクライナ文化の交流会と言えばこの方、シンガーのミラさんです。今回もミラさんの楽しい歌とともに、ウクライナの方々も日本の方々も、ブールミッシュさんたちも一緒に歌い踊りました。
最後に、父の日に寄せて。お父さんへのメッセージを書き、バルーンにつけて飛ばすセレモニーを行いました。ウクライナ避難民の方の中には、ウクライナ本国とビデオ通話をつなぎ、この交流会の様子やバルーンセレモニーの様子を中継されていらっしゃいました。
「お父さん！見える！？今日は日本の支援者が誕生日と父の日をお祝いしてくれているの」
ビデオ通話でウクライナ本国のお父さんと話すウクライナ避難民の方の様子を見て、私たちはとても複雑な気持ちになりました。ほほえましいと言えばそうなのですが、お父さんはウクライナ本国から出れるわけではない。お父さんも、日本にいるお母さんと子どもたちも、どんな想いでこの時間を過ごしているのだろうか、と考えると、とても切ない気持ちになりました。
ウクライナからの避難生活は、残念なことではありますが、ウクライナ避難民の方々の予想を超える長い期間になってしまいました。家族と会えない期間がこんなに長くなるなんて・・・そのつらさを少しでも忘れる時間になったのだろうか、それともより増してしまうことになったのだろうか。ウクライナ避難民の方々の笑顔の奥には、深い心の傷を抱えておられることを私たちは絶対に忘れてはならないと改めて感じました。
今回は福岡に続き、スペシャルバースデーケーキをつくってくださったブールミッシュさま、シンガーのミラさん、そしてご参加下さったすべての皆様に改めて心より、御礼申し上げます。今後とも、引き続いてのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
主催：
一般社団法人全国心理業連合会
ウクライナ「心のケア」交流センター在日ウクライナ人スタッフ、ボランティアスタッフ
全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー（話を聴くプロ）ボランティアスタッフ
参加人数：
73名（ウクライナの方、日本人ボランティア等含む。）
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本企画は下記の皆様にご後援、ご協力をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
後援：一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
助成：公益財団法人日本財団
協力：株式会社アイディアヒューマンサポートサービス、株式会社ブールミッシュ