8月はウクライナへの侵攻から1年半、そして日本でも終戦、お盆の時期でもあり、これらにまつわるニュースも多く報道される中で、ウクライナ避難民の方々にとってはメンタルダウンしやすい時期でもあります。昨年は全心連ウクライナ「心のケア」交流センターが立ち上がったばかりで、必死で活動していた時期でもありましたが、今年は全国各地で開催されるウクライナ支援に関する様々な行事への協力も多くなり、ちょうど神奈川県を通じて8月に横浜で開催されるイベントへの協力を行おうとしていたところでした。
昨年はあまりにも必死で勉強不足だったのですが、実は、1991年8月24日はウクライナ独立記念日だということを知りました。そこで、ウクライナ独立記念セレモニーを行うことで、ウクライナ避難民の方々のメンタルダウンを防ぎ、長引く戦争の中でもウクライナ避難民の方々が気持ちをしっかり持っていただく機会にならないかと考え、神奈川県にご相談をさせていただきました。神奈川県国際文化観光局の皆様がお話を聴いて下さり、神奈川県庁でのウクライナ独立記念セレモニーをご一緒下さることになりました。在日ウクライナ大使館の後援もいただき、日本財団のウクライナ避難民支援助成プログラムの支援を受ける形で開催しました。


重要文化財である神奈川県庁舎を使わせていただけるということで、神奈川県国際文化観光局の皆様から多大なご協力をいただきながら、準備を進めました。また、今回は在日ウクライナの方々、日本のボランティアの方々もたくさんお力添えいただき、ウクライナ独立記念のひまわりに、来られた方々からメッセージの寄せ書きをいただきディスプレイしよう、ということになりました。開始時間が近づくと次々とウクライナ避難民の方々がお越しになり、味わい深く会場をご覧になっていらっしゃいました。
◆15:00スタート
全心連ウクライナ「心のケア」交流センター 渋谷ひまわりからのご挨拶の後、ウクライナ正教会ポール・コロルーク司祭によるウクライナ独立にあたっての祈りが捧げられました。続いて、ウクライナ独立への敬意の思いを込めて、ヴィシヴァンカをお召しになった神奈川県国際文化観光局長 香川智佳子様よりメッセージをいただきました。そして、在日ウクライナ大使館より、オレクサンドル・セメニューク公使参事官からメッセージをいただきました。





ウクライナ独立記念セレモニーを通して、ウクライナの方々の連帯感をさらに強めていくためにも、シンガーのミラさんリードのもと、ウクライナの歌をみんなで歌いました。日本の方々も一緒に輪になって踊るいつものスタイルです。最後に、ウクライナカラーのバルーンをみんなで持ち、記念撮影を行いました。


最後に、神奈川県の皆様方からのお心遣いで、屋上から見える横浜の港町風景がすごくきれいなので、よかったらどうぞ、ということで、希望される方々は屋上での景色を楽しみました。いいリフレッシュにもなったようです。


1991年8月24日、ウクライナは独立を宣言し、同年末のソ連崩壊によりウクライナ独立が達成されました。30年後、まさかこんなことになるとは誰が予想したでしょうか。神奈川県の皆様方もウクライナ避難民の方々と直接お会いになり、様々なことをお感じになったようでした。
ウクライナ本国の情勢がますます長期化し、先が見えなくなってきています。どうか少しでも、ウクライナ避難民の方々の心の支えになるよう、引き続き自治体の皆様、支援団体の皆様、個人のボランティアの皆様のお力添えをいただきながら活動を続けて参りたいと思います。神奈川県の皆様方、在日ウクライナ大使館の皆様方、ボランティアの皆様方、シンガーのミラさん、通訳お手伝い下さったダリアさん、そしてご参加下さったすべての皆様に改めて心より、御礼申し上げます。今後とも、引き続いてのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
主催:
一般社団法人全国心理業連合会(全心連)ウクライナ「心のケア」交流センター
共催:
神奈川県
後援:
在日ウクライナ大使館
参加人数:
94名(ウクライナの方、日本人ボランティア等含む。)
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本企画は下記の皆様にご後援、ご協力をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
後援:一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
助成:公益財団法人日本財団
協力:株式会社アイディアヒューマンサポートサービス